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【イスラエル】テルアビブ旅行記|ITと青い海、そしてパーティー!

2019年5月30日

地中海に面した中東の先進国にイスラエルがあります。

イスラエルは日本では周辺のイスラム諸国との紛争が報道で取り上げられることから、「治安が悪いのではないか?」と考える人が多く、あまり観光地という認識がある人は多くありません。

しかしイスラエルの一部の国境紛争地域を除くと、イスラエルは非常に治安が良いばかりでなく、エルサレムにキリスト教・ユダヤ教・イスラム教の聖地が位置していることや365日中320日が快晴で海に面してビーチが多く並んでいるという点から、ヨーロッパの人たちにとってはバケーションやハネムーン先として人気があるエリアとして知られています。

私はそんなイスラエルで4日かけて観光し、中心都市テルアビブ・宗教都市エルサレム・パレスチナ自治区内のベツレヘムを訪れました。

※私は5月にイスラエルを含めた地中海5カ国を周遊し、その途中でイスラエルを訪れました。イスラエルの前にはトルコとヨルダンに、イスラエルの後にはギリシャとエジプトにそれぞれ旅行しています。

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今回の記事ではイスラエルの首都として認識されているテルアビブ(Tel Aviv)について、おすすめのスポットや観光ルートを紹介していきたいと思います。

アウトラインは以下の通りです。

  • 旅行の日程、内容
  • おすすめの観光ルート、観光スポット
  • 治安、費用など渡航の際の注意点

旅行の日程、内容

今回のイスラエルはヨルダンから空路で入国しました。

通常ヨルダンーイスラエルの行き来は「キング・フセイン橋」経由での陸路が多いのですが、1日に一本しか連絡バスが出ていないこと、入国に半日〜長ければ1日かかることなどの理由から断念しました。

しかし他にもヨルダンに旅行した人の話を聞いてみたところ、陸路でイスラエルから入国していたようでした。ビザを取得の上で陸路を利用するのが旅の醍醐味かもしれません。

入国後ホテルへタクシーで直行しました。私が宿泊したのは「Roger's Hostel Tel Aviv」。テルアビブで人気のユースホステルで、Booking.comから予約できます。

そして滞在1日目にはテルアビブ、2日目には早朝にテルアビブを出発しエルサレムへ向かい、夕方にパレスチナ自治区内のベツレヘムへ到着しました。3日目はベツレヘムを観光し、午後にエルサレムへ戻り、夜はテルアビブでヨーロッパ最大の歌合戦EuroVisionに参加しました。最終日となる4日目の夜のフライトで出国、そのままアテネへ向かいました。

入国・出国検査は本当に厳しいのか?

私は深夜のフライトでイスラエルのベン・グリオン国際空港に到着しました。

ベン・グリオン国際空港の入国審査は厳しいと言われていますが、実際に体験したところ全くそんなことはなく、外国籍の方々が日本に入国する際とさほど変わらないように思えました。

イスラエルに入国した記録があると一部の中東諸国に入国できなくなったり、入国の際に別室に連れていかれる可能性があるため、入国の際にはパスポートにスタンプを押すのではなく入国証明書のようなカードを一枚渡してくれます(出国の際に空港で回収されます)。

入国時とうって変わって非常に厳しいのが出国検査。電子機器、ノート類、衣類など一つ一つの持ち物を全てカバンから取り出す必要があります。

特に電子機器は全てくまなく検査されますので、ガジェット類を多く持っていく人は相当の時間がかかることを覚悟しておきましょう。

私は充電器2セット、MacのPC、iPad、iPhoneを持って、全く人のいないレーンで手荷物検査を受けましたが、それでも30分以上かかりました。目安にどうぞ。

なおベン・グリオン国際空港で1980年代に日本人男性が事件を起こした影響で、日本人男性は(何もやましいことがなくても)怪しまれがちです。検査時間が女性に比べてかなり長いのでご注意を。

出国時の質問についても、イスラム圏へ滞在したことがある場合には全ての国に関して質問に答える必要があります

私は「ヨルダンにはなんのためにいったのか」「なぜヨルダンにいったのか」「知人から預かった荷物などはあるか」「イスラエル出国後エジプトに行くようだが、エジプトには知り合いはいるか」などを質問されました。

バックパッカーの方や中東諸国・マレーシアやシンガポールへの滞在歴がある方は質問される可能性が高いようですが、素直に答えればさほど問題はなさそうでした。

人が少ない時間帯でも荷物検査まで含めて1時間半ほどはかかるため、出国の際は早めに空港に到着しておいた方が良いと思います。

ちなみに短期滞在であればビザは不要です。

では以下、テルアビブの観光についてまとめたいと思います。

テルアビブ1日観光のおすすめルート・観光スポット

オールドポート・ヤッファ旧市街

早朝私はオールドポートに向かいました。

オールドポート・ヤッファエリアは超近代都市テルアビブの中でも歴史が古く、教会や商店街などに歴史を感じます。

ここからビーチ沿いにテルアビブを北上していくことで、歴史の移り変わりを眺めつつ美しい海を堪能できます。

オールドポート。早朝からシーフードを食べている人をたくさん見かけました。

Birdを使ってビーチの遊歩道を観光

午前10時ごろにオールドポートを出発し、海岸沿いに電動スクーターでビーチを縦断しました。

その際に使ったのが電動スクーター。日本では規制されていますがイスラエルでは一般的な乗り物であり、町中にスクーターが放置されているためQRコードで読み込み決済することで自由に乗り降りできます。自転車レーンでは電動スクーターに乗った人たちが当たり前のように自転車に混じり走行しています。

私はBirdという電動スクーターに乗り、ビーチを爆走(かなりのスピードが出ます)。とっても気持ちいいし日本では体験できないのでぜひみなさんこの機会にお試しあれ。

好きなビーチでBirdを止めてサーフィンしたり泳いだりするととても楽しいです。クラブミュージックが流れているビーチでは朝から踊っている人もいました。

こんなうっかりミスがないように注意!

 

ビーチを楽しんだ後ランチを食べ、サロナへ向かいました。

サロナでショッピングし、ロスチャイルド・ストリートへ

サロナは日本でいう六本木のようなところで、スタートアップのIT企業が多く集まっているエリアです。

小洒落たマーケットや高層ビルでショッピングを楽しむことができます。

 

またサロナからほど近いところにテルアビブを代表する通りである、ロスチャイルド・ストリートがあります。

世界的に有名なユダヤ人一族ロスチャイルド家の名前を冠した通りで、子供達が遊ぶための公園やおしゃれなカフェが立ち並んでいます。

フロレンティン地区でシャクシュカ

ロスチャイルドストリートをBirdのアクセル全開で爆走し、フロレンティンエリアを訪れました。

ここは若者の街と言われており、クラブやおしゃれなバーが多く、夜でも多くの人で賑わっています。

私はお腹が空いたのでここでイスラエル名物料理のシャクシュカを食べました。

トマトベースの目玉焼きがとても美味しかったです。

Carmel Marketでショッピング

夕方近くになっていたので、Carmel Marketを巡りました。

ここはテルアビブ1大きい市場で、地元の人が食材を購入するために訪れる場所です。

 

他のエリアに比べて観光客用のお土産が安価ですし、フルーツやパンといった軽食を売っている屋台があり賑わっています。とても楽しいので個人的にはぜひ訪れてほしいスポットです。

ちなみに近くにはカラフルな傘が立ち並ぶこんなフォトジェニックなスポットもありました。

色とりどりの傘が綺麗です。

 

SAVON本店を訪れる!

Carmel Marketの近くには日本で人気の死海コスメ、SAVONの本店があります。お客さんは私含め全員日本人で、スタッフも日本語が話せます。

どの商品も日本のおよそ半額程度の値段で買えますし、現地でしか購入できない特別商品が多いのでお得です。私はスクラブやシャンプー・トリートメントなどをまとめ買いしました。

店員の方によるとビジネスで訪れる方は奥さんや娘さんに、女性の一人旅のかたは自分用に購入されることが多いとのことでしたので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

Bitcoin Embassyを訪れる!

ちなみに仮想通貨・ブロックチェーンのエンジニアの方におすすめのスポットが、Bitcoin Embassy。テルアビブのビットコインコミュニティです。テルアビブのビットコインコミュニティはサンフランシスコ、東京に続き世界で3番目に古いだけあって、中では非常に多くのインフルエンサーがオピニオンリーダーとして活躍しています。

毎週日曜にミートアップが開催されており、誰でも参加可能とのことだったので私もお邪魔しました。

日本では見かけない仮想通貨ATM(イスラエルの通貨シェケルを入金するとビットコインが買える自販機)やライトニング決済アプリもあり、テルアビブがIT先進国であることを強烈に感じました。

私は夜にはBitcoin Embassyの他に偶然開催されていたヨーロッパ最大の音楽イベントEurovisionのライブに参加し、テルアビブの観光を終えました。

いずれも偶然参加したイベントでしたが、この記事をお読みの方々がもし夜にディナーを食べたい!と思った場合には、普段はフロレンティン地区がおすすめです。おしゃれで夜遅くまで営業している店が多いです。

テルアビブはこぢんまりとしたビジネスシティであり、歴史的な観光スポットで言えばエルサレムの方が有名です。しかしイスラエルがIT先進国であることからキャッシュレスが進んでおり、日本では規制されている電動スクーターやシェアリングサイクルを乗りこなす人を当たり前のように見かけるため、ITに興味のある方であれば、観光していてワクワクすることでしょう。

治安、費用など旅行に際しての注意点

ここまで自分が体験したことを中心にテルアビブのおすすめスポットや旅行のコツなどをまとめました。最後に渡航に際しての注意点をいくつかまとめたいと思います。

治安は日本よりも良い

イスラエル旅行について多くの人が真っ先に心配するのが治安だと思いますが、外務省から渡航中止勧告や退避勧告が出されている一部紛争地域を除きイスラエルの治安は非常に良いです。テルアビブに至っては在住日本人によれば「日本よりも安全」という話もあるほど。

実際に私が夜に人が全くいない真っ暗な通りを歩いていても海外特有の危険な雰囲気の気配すらありませんでした。また軍人の方々が町中を歩いて警備しているので何かあっても安心です(イスラエルは徴兵制があり、18歳以上の若者は男女の性別を問わず徴兵訓練を半年間経験します)。

街の人々も優しく、ヘブライ語に加え英語を話せるため困ったときは英語でのコミュニケーションが可能です。

私は過去に欧米諸国、中東、東アジア、東南アジアのエリアにわたり20カ国近く1人旅を経験しましたが、個人的にはどの国よりも安全だと思いました。

費用

治安が良く非常に発展した国だけあってイスラエルの物価は非常に高く、日本の2〜3倍あります。そのため旅行の予算は多めに見積もる必要があります。

イスラエルの通貨は「シェケル」。1シェケルおよそ30円ですが、水一本を購入するのに10シェケル払ったこともあります。

食事はファストフードを利用しない場合ではランチで安くて1500円、ディナーで安くて3000円はかかりますので、それを含めて予算を組んだほうが安全です。

何を購入するにも本当に高価なので、バックパッカーの方はアメニティや衣服の調達は他の国で終わらせておくと泣きをみなくてすみます。

予算を安く抑えるなら宿泊先はユースホステル!

イスラエルの物価は前述したように非常に高いため、旅行の予算を抑えるには一人旅や数人での旅行であればホテルではなくユースホステルに宿泊するのがベストです。

私はRoger's Hostel Tel Avivという現地の人気ホステルに宿泊しました。おしゃれなホステルであり、ゲスト同士のコミュニケーションも活発でとても良い場所でした。

テルアビブはユースホステルがそう多くはなく、あったとしてもすぐ埋まってしまうのですが、このゲストハウスは大きいのでベッドを追い出される心配なく宿泊でき、安心です。

イスラエルのホテル情報が多いBooking.comから予約することができます。

今回はテルアビブを訪れる人向けに、おすすめの観光スポットや注意点などをまとめました。テルアビブの次に行ったエルサレムに関しては、こちらの記事で体験記を公開しています!

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  • この記事を書いた人

megan

早稲田大学法学部卒。現在外資系コンサルティングファームにて勤務しつつ、専門の仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーン、旅行、日本酒のサイトを運営中。 仕事の合間を縫っては一人でふらっと旅に出るのが好き。

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