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【中国】方言あれこれ|北京語、普通語、上海語、広東語の違いとは

2018年8月12日

今回は中国の方言についてまとめていきます。

中国は国土が非常に広く、地域によって歴史、文化、使用する言葉も様々です。今回はそんな中国で話されている方言について、

  • 北京語
  • 東北語
  • 上海語
  • 広東語

を中心にまとめたいと思います。

「中国語」の一括りでは中国の言語を語れない

華僑・華人の方は、しばしば日本で「中国語ネイティブなの?」といった質問を受けるそうです。が、一口に中国語と言っても地域によって話されている言葉が全然違います。日本で例えるなら、琉球語やアイヌ語、関西弁並みに言語の性質も発音も異なります。ですので、「へ〜!中国語って色々種類あるんだね〜!」って知ってくれたらとても嬉しいし、多分その理解があるだけで、中国バックグラウンドのある方はみんな喜んで話をしてくれる気がします。

それでは以下順番に、話者が多いメインの方言にどのようなものがあるかみてきましょう。

北京語(普通话)

中国語の中でも「標準語」と呼ばれる言語です。大学生が第二外国語で習うのは例外なくこれですし、「中国語話せるの?」の「中国語」も基本これ。
同じ発音でも4種類のアクセントによって漢字や単語を使い分け、舌を巻く発音(Zh,Sh,Ch,r)を強く発音するのが特徴です。

日本人が中国語を勉強する時に発音が難しいと言いがちなのはこの舌を巻く発音が日本語にはないからですね。

私はこの本から中国語の文法の勉強を始めました。日本語なしで解説まで全て中国語ですが、ネイティブに近い自然なニュアンスでの会話ができるようになったことが良かったなと思っています。

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東北語(东北话)

吉林省(長春、大連のあるエリア)のような北京より北の地域の方言です。
細かい発音やアクセントの違いを除いて基本的な発音は全て北京語と同じですが、一般に北京語に比べて発音がさらに強いと言われています。

上海語

上海エリアの方言です。文法は標準語と同じですが、発音が標準語とは全くことなります。

標準語話者は東北語話者の話を聞き取ることはできても、上海語はほとんど聞き取ることができないと言われるほど。

 

広東語(广东话)

広東省から香港エリアにかけての中国南方エリアや、東南アジアの一部で話されている言語です。

もうこれは中国語の方言というよりも、全く違う言語だと思ったほうが適切かもしれないです。

文法こそ似ていますが、そもそも使用している漢字が異なっています。北京・上海含め中国大陸で一般に利用されるのは、「簡体字」と呼ばれる漢字表記ですが、広東語圏では「繁体字」と呼ばれる表期を利用することがあります。繫体字は非常に複雑であり、簡体字に慣れている人にとっては、どの簡体字の漢字が繁体字のどの漢字に対応しているのか、読み解くのが難しいことがあります。

以前、マレーシア出身の知人が「中国語と広東語、英語の3か国語話せます」と言っていたのが非常に印象的でした。

 

広東語の中でも、特に口語のことは「粤语(Yue yu・日本語だとユエ・ユー)」と呼びます。
ちなみに香港を「ホンコン」と呼ぶのも広東語です。(北京語だと「シャンガン」)。

本サイトでは過去に広東省の独自文化「早餐」の記事も公開しておりますので、よろしければこちらもご覧ください!

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今回は中国の方言について書きました。中国には色々な言語や方言があるんだな、と思っていただけたら嬉しいです。

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  • この記事を書いた人

megan

早稲田大学法学部卒。現在外資系コンサルティングファームにて勤務しつつ、専門の仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーン、旅行、日本酒のサイトを運営中。 仕事の合間を縫っては一人でふらっと旅に出るのが好き。

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