カッパドキアは独特の地形が織りなす風景が美しいトルコの一都市です。夕日や朝日を背にカッパドキアを一望できる気球ツアーは非常に人気ですし、古代から迫害されていたキリスト教徒が隠れ住んでいたとされている地下洞窟や古くから名産として知られるワインなど見所がたくさんあります。
カッパドキア早朝です
洞窟の中のホテル泊まってるんだけど、とても楽しい!外は半袖じゃないと暑いくらいなのにホテル内はひんやり
ワイン好きって行ったらホテルのオーナーがカッパドキアワインを注いでくれたので早速飲みながらピタブレッド食べてる🍷
優雅な朝食🍞 pic.twitter.com/qkzUpI2KXv
— megan㌠ (@sunteam097) May 7, 2019
今回はそのカッパドキアに一泊二日のツアーで参加してきたので、感想を含めた体験談を書こうと思います。
アウトラインは以下の通りです。
- おすすめの観光スポット・お土産
- 治安・費用感
- カッパドキア旅行はツアー利用が基本
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カッパドキアでおすすめの観光スポット
気球に乗れるかは天候次第!
カッパドキアといえば何と言っても夕日・朝日のなかで乗る気球が有名です。ヨーロッパの人々はこのカッパドキアの空の上から独特の絶景を楽しむために、1週間ほどかけて滞在することも多いほどです。そのため私も楽しみにしてカッパドキアへ向かったのですが...
残念ながら強風のため乗れませんでした。宿泊したホテルのオーナー曰く「基本的にカッパドキアの気球は雨でも飛ぶが、風には弱いので翌日が強風という天気予報が出ていれば前日の夜には全員キャンセル扱いになるよ」とのこと。
訪問を検討されている方はぜひ天候をチェックしてから行くことをお勧めします。
キノコ岩
気球と並びカッパドキアを代表する観光スポットです。世界遺産にも指定されています。
カッパドキアは長い年月をかけて風雨に晒され、大地が侵食したことで「キノコ岩」と呼ばれる独特の岩が点在しています。
上から見ても下から見上げても、なかなかの高さ。
カッパドキアの中心地ギョレメでは、キノコ岩の中にホテルなどの宿泊施設やレストランが作られており、カッパドキア住民の生活の一部になっていることが伺えて面白かったです。
ギョレメ岩窟教会
個人的にもっとも心惹かれた観光スポットです。古代から暮らしていたキリスト教徒が迫害を逃れるため、住居や教会を岩を削った洞窟の中に作ったことからこう呼ばれるようになったようです。
かなりの高さの場所にまで住居があり、一体どうやって作ったのか、どうやって食糧を調達していたのか不思議でした。
一つ一つの岩の中に位置する教会には壁画が描かれており趣深かったです。
地下都市
ここもワクワクが止まらない観光スポットです。
カッパドキアの地下都市は、これまたキリスト教徒が迫害を逃れるために地下に数世紀に渡り都市を作ったことで形成されたため巨大なものになっており、今も発掘が続いているようです。
戦闘に備えて一方向にしか動かない岩の円盤が入り口に備え付けられていたり、温度が低いことからワインの貯蔵をしていたり。地下で暮らしていた人たちのロマンを感じられて、ワクワクするスポットです。
お土産はいかが?
以上カッパドキアの観光スポットについて簡単にまとめましたので、記念品としてのお土産についてもまとめたいと思います。
まずカッパドキアで有名なのはワインです。カッパドキアは乾燥した気候と古くから岩の中での保存が容易だったことなどの複合的な要因で、美味しいワインができることで知られています。
私はツアーでカッパドキアを代表するワインメーカー「KOCABAG」に行きました。
赤ワインは程よい酸味とタンニンの味わいが感じられてワイン好きにはたまりません!
他にもカッパドキアは焼き物で有名です。ツアーで連れて行ってくれることも多いので、ぜひ気に入ったものを手に取ってみると良いかもしれません。
ツアーに参加すると焼き物の工場に連れて行ってもらえるので、実際に作っているところを見ることができます。
またズルタナイトという宝石も有名ですが、個人的には購入はお勧めしません。
これは当たる光の種類によって色が変わる大変珍しい宝石で、世界の中でもカッパドキアでしか生産されない大変稀少性が高い宝石です。そのため市場に流通するものの大半は人工のものであり、天然のズルタナイトはごくわずかとされています。しかしそんな稀少なはずのズルタナイトがカッパドキアでは至る所で販売されており個人的には若干の胡散くささを感じてしまいました。
私は無知なため全く気づかずにノリで購入しましたが、帰国後にぼったくりが多いこと、売られているものには人工物が多いことを知ったので、皆さんも購入の際には十分お気をつけて。
人工のズルタナイトも大変美しいですが。
カッパドキアの治安は良く物価も安い!
カッパドキアは数年前に日本人大学生が殺害されたことから、旅行で行くには若干心配、という方も多いかもしれません。しかし私が訪れた2019年5月の段階では治安は大変良く、夜や早朝の人がいないときでも女性1人で歩くことができるくらいです。観光地なのでぼったくりは多少あるものの、地元の方々もとても優しく親身なので治安の心配はなく楽しく滞在することができます。
また物価も安いです。トルコはもともと日本に比べると物価の安い国ですが、私が滞在した際には大統領選を巡る混乱でリラ安が加速しており、一日ごとにレートが良くなっていった結果、私の滞在時は1トルコリラ=16円ほどでした。
私はギョレメで晩御飯としてトルココーヒー、「フムス」と呼ばれるひよこ豆のペースト、ピタブレッドなどを食べました。40トルコリラあれば1人で晩御飯をたらふく食べられましたので、とてもお得感がありました。そしてフムスは美味しい!
ツアーを利用してカッパドキアに行こう
以上で見たようにカッパドキアには魅力的な観光スポットがたくさんありますが、最後に行き方についてまとめたいと思います。
カッパドキアには夜行バスや飛行機でイスタンブールから向かうのが基本です。しかしいざカッパドキアに着いても、現地ではイスタンブールのようなバスやトラムといった交通機関はないため、車なしでは移動が困難です。
この点から個人的にはツアーを手配することを強くお勧めします。
私は中東を3週間かけて巡る一人旅の途中でカッパドキアに滞在しました。基本的に全て現地のホテルや移動は自力で手配していたのですが、ことカッパドキアに関しては交通事情が厳しく車なしでは移動できないこと、名物である早朝気球ツアーの手配がしやすいことなどの理由からツアーを手配しました。
実際にイスタンブールやテルアビブといった他の滞在先と比べ一人旅をしている人は少なく、どの観光地でも団体客ばかりでした。
私が滞在した際のスケジュールですが、まず1日目の早朝4時にイスタンブールを出発しました。この日から約1ヶ月のラマダン開始ということもあり、早朝にも関わらず町中のモスクでコーランが鳴り響いていました。
イスタンブール空港から国内線で約2時間でカイセリ空港に到着します。降りるとすぐ出口の小さい空港です。
その後キノコ岩や岩窟教会、ピジョンバレー、ハートバレーなどの観光地を巡り、夕方にはホテルに到着しました。
目玉の形をしたトルコのお守り「ナザール・ボンジュウ」と美しい谷(バレー)。一息ついてコーヒーを飲んだりトルコアイスを食べたりすると最高です。
ホテルは現地でも有名な「Castle Cave Hotel」。オーナーが大変親切で、私がワイン好きと知るや赤ワインをご馳走してくれました。
ホテルのロビー。アットホームな雰囲気でオーナーが優しく出迎えてくれます。
部屋も素敵でした。
2日目はハイキングをして、午後宝石屋やワイナリーと行ったお土産屋巡りをして夜の飛行機でカイセリ空港からイスタンブールへ戻りました。
ハイキングではカッパドキアの山のかなり高い場所にある断崖絶壁を歩くのでかなり体力的にしんどいですが、その分山の上から見る絶景はひとしおでした。
個人的には一泊二日のツアーはハードスケジュールで体力的にも負担が大きいと思うので、ぜひ最低でも3泊ほどはできるツアーだといいんじゃないかなと思いました。
今回はカッパドキアに旅行した際の体験記を含めつつ、お勧めの観光スポットやお土産など観光情報をまとめました。参考になれば嬉しいです!
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